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IZUKOUGEN春/谷川晃一 終了しました

春の伊豆高原は目まぐるしい。山の木々は濃い緑から薄緑色の中に山桜の色が混じる。それを谷川さんは山が笑っていると言い、皆が感心する。展覧会直前は桜が満開で、たくさんの人が散歩に出かけていたが、スタート初日にはすっかり葉桜になり、メインストリートは静かになった。しかし、森の小屋周辺はキブシの花序(谷川さんの絵の中に出てくる点々の正体)や、コナラの雄花がぶら下がり、そよそよ風に吹かれる様子はとても楽しい。そのうちそれらは枯れてバラバラと大量に降る日が二、三日続く。そして春の嵐がそれらを洗い流す。後半は寒い日が続き、しまっていたストーブを出してしまった。おかげで上昇気流ができてモビール全体がゆっくり動き、その下で谷川さんはミニ額の絵を描き始めた。

夏には「IZUKOUGEN夏/谷川晃一」できれば嬉しい。