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森洋子 おとなの絵本展、6月12日から

今回は森洋子の新作絵本の原画を展示します。

展覧会の表題にある「おとなの絵本」とは・・・

森洋子も私も、昭和30年代後半から40年代前半にかけてコドモ時代を過ごしました。

新幹線が開通し、オリンピックが開催され、路地裏にも茶の間にも近代化の波が押し寄せてきました。新しいものがどんどん入ってきて、私たちが成人する頃には家族のあり方まで変わってしまうのですが、まだこの頃は、年中行事や歳時記、近所付き合いやお祭りなどが生活の中に根ざしていました。迷信やお化けが本当に怖かった時代です。学校や塾よりも家族の中のこども、地域の中のこどもとして育った時代です。その頃の話を絵本にしたのが「おとなの絵本」です。

「トワイライトボーイ」は下高井戸界隈で育った森洋子の話、「チャンネルボーイ」は浜松の工場街で育った友田修の話(地域の同人誌「雑木林」に投稿しました)です。